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Vol.29 クモの巣の不思議 その2
以前にもこの雑学道にてご紹介した、事務所に住み着いているクモ。彼を見ていると本当に面白いので、またご報告させていただきます。
木の枝を利 用して張られた、立派なクモの巣。そのところどころには、クモが食べた虫の残骸がいくつか散らばっています。そこで、餌をとらえる瞬間を見てみたい!と思 い、小さな虫を一匹、餌として巣にくっつけてみました。すると巣の振動に反応して、素早い動きで獲物のところへ向かい、あっという間に糸でぐるぐる巻きに してしまいました。クモはそうして動けなくなった獲物を、牙の先から出す消化液で溶かし、体内が液状になったところを吸い込むのだそうです。恐ろしい…
しかし全てのクモが巣を張って待ち伏せるわけではありません。ナゲナワグモやムツトゲイセキグモは、先に粘液のついた糸を振り回して、近くに来た獲物を捕 らえるという面白い方法を取るようです。しかもこの粘液には、オスの蛾を引き寄せる性フェロモンが含まれているといいますから、かなりの策士ですよね。