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Vol.31 正倉院に学ぶ建築の知識
宮崎の新しい観光ルート・ひむか神話街道を巡り、百済の里・南郷村の「西の正倉院」に立ち寄ってきました。奈良の正倉院と寸分の違いもなく再建された博物館として有名ですよね。百済王の遺品とされる銅鏡など、百済王族の伝説にまつわる資料が多数展示されています。
正倉院といえば、木を横にして積み上げて壁を構成していく校倉造りを用いた代表的な建築物として知られています。校倉造りは、外の空気が乾燥している時は 木が縮み、隙間が生じて乾燥した空気が中に入り、逆に外の空気が湿っている時は木が膨張し、隙間がなくなり外の湿った空気が中に入らないため、建物内は常 に乾燥状態に保たれると考えられていました。実際に西の正倉院で検証してみたところ、そのような事実はなかったようですが、高床式で地面からの湿気の影響 を受けにくかったことは、中の宝物を保存するのにいい条件だったようです。ただ、この季節には足元の風通しが良すぎて、かなり足先が冷えてしまいました が…(−−;)