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Vol.72 あなどるなかれ、牛の「胃力」
みなさんは不思議に思ったことはありませんか?牛などの体の大きな動物が、草だけを食べて生活していけることを。これにはどうも4つに分かれた牛の「胃」に秘密が隠されているようです。
まず牛が食べたエサは、臼歯ですりつぶされて飲みこまれると第一胃に入ります。ここには多くの微生物が棲んでおり、消化しにくい草の繊維などを分解してく れるのだそうです。それからポンプのような役割をする第二胃によってエサをまた口の中に戻し、さらに細かく噛み砕いてから再び飲み込みます(これを反すう といい、何度も繰り返される)。そうしてどろどろになったエサは第三胃を通って第四胃に送り込まれ、ここで消化が行われます。こうしてこれらの胃を通る間 にエサは微生物に分解され、その分解された栄養分を牛が吸収し、自分の肉としていくわけですね。このとき、草の成分(セルロース)が分解されて栄養になる のですが、人間にはセルロースを分解する力はないのだそうです。驚くべき牛の胃力!といったところでしょうか。牛の胃といわれても焼肉の「ミノ」や「せん まい」しか思い浮かばないものですが…なかなか侮れません。