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Vol.105 コブシの花で、農作物の出来がわかる!?
枯れ木ばかりでどうも味気ないな、とついこの間まで思っていた近所の公園に、いつの間にか目を引く真っ白な花が一面に咲き誇っていました。早春に花をつけ、優雅な芳香を放つ、なんとも美しいコブシの花でした。
コブシは北海道から九州まで広く分布する落葉高木。名前の由来は、つぼみが拳(こぶし)の形に似ているからとも、実が拳のようだからともいわれているよう です。宮崎では県北部の山野に同じモクレン科の「タムシバ」というよく似た花が自生しています。花びらも同じ6枚ですが、花の根元にコブシは小さな葉が一 枚付いているのに対し、タムシバにはそれがないので区別が可能です。
コブシは桜より一足先に咲いて春の訪れを告げるため、日本各地でコブシの開 花を農作業の目安としており、別名「田打ザクラ」「種蒔ザクラ」などと呼ばれているそうです。また、コブシの開花状況を見て「花が多くついた年は豊作」 「横を向いて咲く年は風の日が多く、下を向いて咲く年は雨が多くて凶作」などと、その年の農作を占う花としても古くから親しまれてきたようです。私が見た コブシは豊作を予兆していたように思えたのですが・・・さて、どう出ますでしょうか?