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Vol.126 宮崎に棲息する幻の大魚・アカメ
アカメは、宮崎県や高知県を中心に、世界でこの地域のみに生息する日本固有種です。宮崎県では、地方によっては「マルカ」などと呼ばれて親しまれていま す。全長1.5m、体重40kgほどにもなる大型の魚で、光の具合により目がルビーのように赤く光って見えることから、その名前が付いたといわれているよ うです。写真のアカメはまだまだ小ぶりですね。暗褐色の地に不規則な黄色帯があるものは若魚なのだとか。大きなものになるとシーラカンスのような迫力があ ります。この幻の魚に魅せられて、遠くからアカメ釣りにやって来る人も多いようですね。
しかしアカメは、その生活場所の大部分を河口域に頼って いるだけに環境の変化を受けやすく、宮崎県では湾岸工事や河川護岸、捕獲などが原因で生息数が著しく減少しているのだそうです。そのアカメの餌となる生き 物も、多くが生息環境の破壊によって確実に減ってきているといいます。将来絶滅も危惧されているようですが、大淀川のシンボルとして何としても守っていき たいものです。