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Vol.972 明日で半年・・・あなたは何を思いますか?
2011年3月11日14時46分。
私たちは、この日を決して忘れることはない。
日本にとって観測史上最大マグニチュード9.0を記録した東北地方太平洋沖地震。
この地震で、場所によっては波高10m以上、最大遡上高40.5mにも上る大津波が発生し、東北地方・関東地方の太平洋沿岸部に壊滅的な被害をもたらしました。
9月7日時点で、死者15,774名、行方不明者4,227名で、現在も多くの方の行方が分かっていません。
あの日は、揺れた感覚すらないのに「津波警報が出ている」と聞き、半信半疑でテレビをつけると、どのチャンネルでも信じられないような光景が流されていました。何が起こっているのか事態が理解できず、唖然とした記憶があります。
この半年間、毎日のようにニュースや新聞で、被害状況が報道されてきました。家族を失い、家を失った被災者の方々の様子。また、救助・捜索のために被災地へ赴き、日々活動をする方々の状況や苦悩。震災によって誘発された犯罪。更には原発事故の脅威。
その中で、最近よく出ているのは、生存者の証言をもとに語られた、地震発生から津波が到達するまでの避難の様子です。証言をつなぎあわせていくと、同じ状況にありながら、何が人の生と死を分けたのか、その詳細が見えてきます。
私はこの手の記事を読むにつれて、「もし自分が同じ状況になったら」と考えながら読むようになりました。どこに逃げるのか、何をもって行くのか、日中バラバラな時に家族はどこに逃げているのか等、家族でも話す機会が増えました。
被災者の方々にとっては思い出したくないような辛い話ですが、それでも語られる事を、私は被災者からのメッセージだと思って受け取っています。
また、日頃避難訓練をしていた地域でも被害が拡大した結果から、日頃の備えにプラスして、その場での「判断力・行動力」が非常に大事なのだと痛感しました。
「いつもこうしているから」というのではなく、「もしかしたら」という考えが大切なのだと思います。
そして本日、驚くべき報告書が発表されました。
「生死の境は2分間」で左右されるという内容です。
ぜひ目を通してみてください。
https://weathernews.com/ja/nc/press/2011/110908.html
https://weathernews.com/ja/nc/press/2011/pdf/20110908_1.pdf
(ウェザーニューズより引用)
あの地震を通して、直接的に被害を受けていない私でも、少なからず考え方が変わりました。
宮崎県も日向灘に面し、いつか大きな地震がくれば津波が発生する確率もあります。
自然と共存する以上、それは予知できるものでもなく、また自然は全てが人間の考えに収まるような相手ではありません。
そのような状況に直面したとき、あなたはどうしますか?
犠牲者のご冥福を祈ると共に、未だ行方不明になっている方の一刻も早い発見を願っています。