トップページ » Staff Blog » Vol.345 青島の成人式「海を渡る祭礼」
Staff Blog
Vol.345 青島の成人式「海を渡る祭礼」
先月29・30日の二日間にかけて、青島神社の夏祭り「海を渡る祭礼」が行われました。毎年7月最後の土・日曜日に行われる祭りで、青島神社の祭神である彦火火出見命(ヒコホホデミノミコト)が、海に帰った豊玉姫命(トヨタマヒメノミコト)に会いに行く浜下りが始まりなのだそう。御祭神の御霊を神輿に乗せて海積宮にお連れするまでが、この祭りで再現されます。大変古い歴史があるお祭りなのですが、まだ一度も見たことのない私は、一体どんなものかと初日の 29日に見に行って参りました!
青島神社を朝8時に出発した神輿は、青島の町内を練り歩きながら白浜海水浴場へと向かいます。真夏の炎天下でフラフラになりながらも威勢良く神輿を担ぐ、担ぎ手の若者たちに近隣の方々もバケツやホースで水をかけつつ声援を送っていました。白浜海水浴場では、神輿をぐるぐると勢いよく回す「暴れ」を行ったあと海へ入り、神輿と担ぎ手が船に乗ると、そのまま青島海水浴場へと向かって行きました。
実はこの祭り、青島地区の23歳になる男衆が主催して暴れみこしを担ぎ、祭りを成功させて一人前とされることから“成人式”の意味合いもあるそうです。しかし近年の少子化に伴い、担ぎ手が減っているのが悩みなのだそう。この伝統ある祭りを、何としても守り続けていって欲しいものですよね。
ちなみに、この日カメラを片手にずっと神輿に付いて歩いた私も、クタクタに疲れて汗がグッショリ。担ぎ手の皆さんと一緒にみそぎを受けたような気分でした(-д-;