トップページ » Staff Blog » Vol.314 本県のカサゴ状況
Staff Blog
Vol.314 本県のカサゴ状況
みなさん、宮崎県海域でのカサゴの資源回復計画がおこなわれているのはご存じでしょうか?
資源回復計画というのは、減少の傾向にあり早急に資源回復を図る必要のある漁種を国又は、都道府県が主体となって保守していこうという、簡単に言えばそういう運動です。本県のカサゴの資源量は、平成7年当時は約180万尾だったのが、ここ数年は50万尾を下回る傾向にあります。そのためここ数年で、県内の漁業者の資源管理意識も高まってきています。本県は未だカサゴに関して、漁業調整規則等の公的な規制はありません。しかし、一部の漁業協同組合では、漁業者の自主的な取り組みとして、禁漁期・禁漁区を設定したり、小型魚の再放流を行ったりと、資源回復に努めています。
ところで、本県のカサゴですが、本県海域で漁獲されたものは、主に鮮魚として県内外に出荷されます。昔は大衆漁であったため安価で取り引きされていましたが、現在では価値も高く高価な魚として取り扱われています。唐揚げや刺身などとても美味で、冬場は鍋やみそ汁などに最適です。また、カサゴは地域によって呼び名があり、主に九州地方では「アラカブ」、関西では「ガシラ」、瀬戸内海地方では「ホゴ」などと呼ばれたりしています。他にも細かく分けると様々な呼び名があるようですが。
我が故郷、長崎ではカサゴのことを「アラカブ」と呼んでいましたが、磯釣りなどにいくとよく小さいのがかかっていました。正式な規制があるわけではありませんが、宮崎でも18cm未満のカサゴは再放流しましょうという運度があるので、みなさんも一貫となってカサゴの資源回復に協力しましょう。