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Vol.884 豊かな命を育む「小丸川」
夏は海ではなく川で泳ぐという人もいますよね。私もその一人です。夏はもっぱら川へ泳ぎに行っていました。
今日はそんな川の話題です。
宮崎のちょうど真ん中を流れる小丸川は流域の90%は山林で、流域人口の70%が下流の高鍋町や木城町に住んでいます。
つまり、小丸川の周りのほとんどは自然の環境なんです。そのおかげで小丸川の周辺には豊かな生態系が育まれています。
尾鈴山の麓に沿って流れる小丸川周辺には、尾鈴山でしか見られない固有種である「キバナノツキヌキホトトギス」や日本で一番小さなトンボである「ハッチョウトンボ」などが生息し、「ミズキンバイ」、「ヒメコウホネ」、「ガガブタ」などの希少な植物も生息しています。
河口付近には日本原産のハイビスカスである「ハマボウ」が群生していてその規模は県内トップクラスです。この「ハマボウ」も多くの府県で絶滅危惧種に指定される貴重な植物なんですよ!
そんな豊かな自然環境の残る小丸川は、かつて作家の武者小路実篤も訪れ、彼の目指した理想郷建設の地として選びました。小丸川の自然は実篤にとってユートピア(理想郷)と感じられるほどの魅力を持っていたんですね。木城町石河内地区に作られた「新しき村」は今も「日向新しき村」として受け継がれています。
それほど豊かな自然が残る宮崎県はやっぱり素晴らしいですね。小丸川の自然環境をこれからも守っていってほしいですね!