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Vol.458 美々津の街からタイムスリップ!
昔ながらの街並みを今に残す、日向市美々津。宮崎県民ならおそらく誰もが知っている土地でしょう。しかし20数年間宮崎に住んでいる私でも、美々津の街をゆっくりと見て回ったことが一度もないということに気付きました。先日、その美々津を訪れる機会が出来たのですが、このとき一気に美々津の魅力にとりつかれてしまいました^^
江戸時代、美々津は商港として栄え、回船問屋や商家が数多く軒を連ねていました。九州山地の産物(木材や炭など)が小船で耳川を下って美々津に集積し、ここから関西方面へ送り出されていたことから関西の文化が入り込み、京風の趣ある建物が並ぶようになったようです。そして今なお残されたその街並みは、国の「重要伝統的建造物群保存地区」に指定されています。
いつもは10号線に乗ってススイッ と通り過ぎてしまうだけの美々津だったのですが、ちょっと一本路地を入ってみるだけで、タイムスリップしたかのような感覚にさせられました。時間がゆっくり流れる・・・というかピタリと止まったかのような不思議な空間は、何度散策してみても飽きることはありません。また、美々津には宮崎県で唯一残る手漉き和紙(県の無形文化財)の作業所もあります。ここで話を伺うと、東京などではこの手漉き和紙が好評で、品薄状態だったりするのだとか。なるほど、手作りならではの温もりと風合いは、合理性などということを抜きにした“紙の魅力”がたくさん詰まっているように思えます。伝統あるものの魅力をひしひしと感じつつ、手漉き和紙の封筒と便箋を買って、この日は帰りました。
ストレス社会に生きるそこのアナタ!車を停めて、ちょっと美々津の街を歩いてみてください。癒しの空間がそこには広がっています(現実逃避しない程度に癒されてください笑)