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Vol.827 歴史を重ねた『巨田神社』
皆さんは宮崎市佐土原にある巨田(こた)神社をご存じでしょうか?
毎年11月15日前後に行われる秋の例祭で舞われる巨田神楽が有名な神社です。
この神社は古名を巨田八幡宮といい、1093年、今から約900年前の宇佐神領時代に建立された長い歴史をもつ神社で、郷土の鎮守の神として天太玉命(アメノフトダマノミコト)、誉田別命(ホンダワケノミコト)=応神天皇、大帯姫命(オオタラシヒメノミコト)=神功皇后を奉っており、武運・産業・安産・病気平癒を祈願し長い間崇敬されてきました。
本殿は南九州では数少ない室町時代中期の建造物の一つとして、建築物としても魅力のある神社です。
この長い歴史を保存するために、国が本殿を重要文化財に、県が若宮社・今宮社を有形文化財にそれぞれ指定しています。
皆さんも一度足を運んで、歴史を目で見て、肌で感じてみるのもいいかもしれませんよ。
先ほども書いた「巨田神楽」ですが、実は、この中の綱荒神の舞で登場し、両断される藁製の大蛇は、水田に施せば稲がよく成長し、家畜に与えると無病息災になるといわれているそうです。
そんな巨田神社の御利益で、口蹄疫問題に揺れている宮崎が一日でも早く復活することを願っています。