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Vol.807 おちちあめ
宮崎にはおちちあめと言うお菓子があるのですが皆さんはご存知でしょうか?
宮崎県を代表する観光地、日南市の鵜戸神宮に伝わる銘菓の一つなんです。
何故おちちあめかと言いますと、産後にこの飴をなめると乳の出がよくなるからなんだそうです。
その由来として、一つの神話が語られています。
海幸・山幸伝説に登場する豊玉姫にまつわる話で、山幸彦と結婚した豊玉姫は妊娠し産気づいたときに、「御産が終わるまでは覗かないでください。」と言い産屋にこもってしまいます。
しかし、山幸彦は早くわが子を見たい、何故こもるのだろう?と誘惑に負けて産屋を覗いてしまいます。
するとそこには、ワニの姿になった豊玉姫の姿が。
悲しんだ豊玉姫は子供を残し、海に帰ってしまいました。
その後、豊玉姫の妹、玉依(たまより)姫がやってきて、山幸彦と二人で子供を育てたそうなのですが、その際に岩屋の中に残された豊玉姫の乳房からしたたる乳水を使用しました。
鵜戸神宮のい和知屋の壁には乳房の形をした2つの岩があり、それが豊玉姫の乳房と言われています。
そこからしたたりおちる水を飲むと乳の出が良くなるという言い伝えが出来、それをもとに作られた御菓子が「おちちあめ」なんだそうです。
また、この御菓子とは別にもう一つ「おちちあめ」があります。
それは鵜戸神宮が安産祈願の参拝に来た妊婦へ渡すお守りです。
直径2センチほどのだ円形の御守りで、なんと都城市の業者が製造しているそうです。
自分にはまだ縁のないモノですがいつか身内や友達なんかがおめでたになった時には買って送ろうかなと思います。