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Vol781. みやこんじょー!たかじょー!

投稿者: | 2010年05月19日(水) 00:02:13

都城に昔から伝わるお酒を飲むときの遊びの一つに「なんこ」と言われるものがあります。
南交台を挟んで座り、手に堅木でつくられた一辺1cm、長さ10cmの南交珠(なんこだま)と呼ばれる木の棒をお互いに3本ずつ手に持ちます。
じゃんけんをして、負けた方が先に南交珠を隠し持った手を差し出します。
次にじゃんけんに勝った方が、南交珠を隠し持った手を差し出し、自分の南交珠と相手の南交珠を足した数を宣言します。
その後、じゃんけんに負けた方もお互いの南交珠を足した数を宣言します。
両方の宣言の後、審判が2人の隠した南交珠を確認し、数が当たっていた方が勝ちとなります。
どちらかが当てるまで、何度でも続けられ、さらに負けた方は盃に注がれた焼酎を飲まないといけません。
この「なんこ」で勝つためには運もさることながら、南交珠を隠した手を上手く使う必要があります。1本も持っていないのにあたかも3本隠しているかのように見せるなど、様々なテクニックが必要です。
もちろん、対戦相手も同様のことをしてくるので相手との駆け引きが重要になってきます。
単純なルールですが、それだからこそ深い駆け引きができるので面白いんでしょうね。
また、今回のタイトルに使用した「みやこんじょー」「たかじょー」と言うのは宣言する時の言葉で、「みやこんじょー」は「4」、「たかじょー」は「5」らしいです。
どういうことかと言うと、これらは「なんこ」特有の当て言葉で、「みやこんじょー」は都城は「市」なので「4」、「たかじょー」は高城の大地主・後藤氏が「後藤(ごつ)どん」と呼ばれていたことから「ご」=「5」なんだそうです。
もともとは普通に数字を言い合っていたそうなのですが、それだと面白くないということでこう言った当て言葉を使用するようになったそうです。
なんだかとても無理やりな当て言葉ですが、そういった無理やりな感じが面白いのでずっと伝わってるんでしょうね。
みなさんも、一度遊んでみてはどうでしょうか?

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