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Vol.743 口蹄疫の脅威
平成20年4月20日、都農町の繁殖牛農家でウイルス性の家畜伝染病である口蹄疫(こうていえき)に感染した疑いがあると発表されました。国内では2000年に宮崎県と北海道で発生して以来、10年ぶりに発病しました。
口蹄疫は牛や豚、鹿などの偶蹄類(ひづめを有する動物)に感染するウイルス性の家畜伝染病です。口やひづめに水ほうができ、その水ほうや発熱によって歩行障害などの症状が出ます。急性で感染性が強く、各国で厳しい防疫体制がとられています。
感染の疑いのあった3頭のみならず、同所で飼われている全16頭も処分されます。
その農家から半径10kmを移動制限区域、半径20kmが搬出制限区域となります。簡単に説明しますと、搬出制限区域では家畜の区域外への移動が禁止され、移動制限区域ともなると家畜のみならず搾乳された生乳などの移動も禁止されます。
ただ、勘違いしてほしくないのは、この口蹄疫は人間にうつることはありません。また動物自体の死亡率も、子牛や子豚でない限り高くありません。
・・・ではこの口蹄疫の何を恐れているのか?それは感染力の強さです。去年の下半期から流行した新型インフルエンザに似ています。しかし人間と違い、看病してもらえない家畜にとっては大変な病気だということです。感染を広げない為にも、日本では処分すると定められています。
犠牲を減らす為の犠牲・・・難しい世界です。
先程もいいました通り、人間にはうつらないので心配はしないで下さい!農家の方には申し訳ありませんが・・・。早急な対策がとれているので、早く改善してほしいものです!