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Vol.636 五ヶ瀬やまめ
「山女魚」「山女」と書いて「やまめ」と読みます。今日は春が旬の川魚、やまめを紹介します。
やまめは、サケ目サケ科に属する魚であるサクラマスのうち、降海せずに一生を河川で過ごすものになります。北海道から九州まで川の上流などの冷水域に生息しています。
体の側面に上下に長い「小判状」の斑紋模様があるのが特徴で、成長とともに次第に薄くなっていき、30~40cmクラスになると、一般的には銀色に近い魚体になります。
また、やまめなどサケ科の魚は皆、背びれと尾びれの間にアブラビレという小さなひれを持っています。
タイトルにもある五ヶ瀬やまめは宮崎県水産物ブランド品第6号に認定されています。昭和38年、日本で初となる天然やまめ人工ふ化に成功した「やまめの里漁業生産組合」が、五ヶ瀬川源流の自然水とカルシウムを多く含んだ湧水を利用し、無投薬で養殖を行っています。 また、規格は魚体重45g以上のものと定め、出荷前3日以上餌を一切与えずに蓄養されたもののみを「五ヶ瀬やまめ」と命名しています。
やまめは春になるとほとんどの渓流で釣る事ができます。秋から冬の間は産卵期で、保護の為に禁漁期間になっています。しかし、ここ最近天然のやまめが昔ほど釣れなくなってきているそうです。
それはやまめの棲む為の環境が悪くなってきているからだそうです。ダムを造る為に木を伐採し、それにより大雨の時に土砂が川に流れ込んでしまいます。渓流魚が好む、深くてゆっくりと流れるふちや岩陰が、その土砂により埋まってしまい、渓流魚のえさである水生昆虫も少なくなります。また、ダムで川がせき止められると、川の水量が減り、産卵が思うようにできず、生まれたとしても育たないのだそうです。
「人間」が造るダムにより少なくなってきている天然のやまめを「人間」が保護しているなんておかしな話ですよね・・・。森を守る事で、川を守る事にもなります。森を守る事の大切さがわかりますか?