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Vol.621 まるで宝石 サニールージュ
サニールージュはぶどうの一種です。私は宮崎でぶどうの栽培をしているなんて考えたこともなかったのですが、皆さんはどうですか?まぁ今まで紹介してきたものが栽培出来るのなら、ぶどうの栽培も可能なんでしょうかね〜。
昭和52年(1977)に広島県にある果樹試験場安芸津支場(現・独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構果樹研究所ブドウ・カキ 研究拠点)において、「ピオーネ」に「レッドパール」を交雑して育成されたのがサニールージュになります。そのサニールージュの中でもみやざきブランドに認定されたものが「みやざきぶどうサニールージュ」となるのです。サニールージュ自体は宮崎発祥というワケではないんですね〜。日本の産地としては、山梨県や長野県、山形県、岡山県、福岡県などが有名です。
雨の多い宮崎の気候の中で、品質のよいぶどうを生産するために枝の上にトンネル状にビニールをかけて雨を防ぐトンネル栽培を行っています。また、ジベレリン処理により、種なし果実を生産しており、食べやすくしています。
サニールージュの果実の色は美しいルビー色で、甘味は高く、酸味は少なく、大変食味のよいブドウです。皮も剥きやすいのですが、種もないことから皮ごと食べられるそうです。ここまでくると宮崎県民は皮好きとしか思えなくなってきますよね?(笑)
都農町では、このサニールージュを使ったワイン「Sweet Tsuno」が作られています。クリオエキストラクションや氷結ぶどう搾りと言われる、収穫したサニールージュを直ちに凍結させ、氷結したぶどうを搾るという醸造法で作られます。ぶどう果実の香りや味を損なうことなく、自然のままのバランスで果汁を濃縮する方法です。糖度の高い果汁のみ使用して醸造しているので、極甘口で、デザートワインに最適です。サニールージュのブドウの持つ個性を活かしたワイン作りです。
「Sweet」は甘口のワインという意味のほかに、優しい、思いやりのある、親切な、心地の良い、素敵な、大切な、かわいらしい、などの意味があります。そこで、大切な都農、親切な都農という意味を込めて、「Sweet Tsuno」命名されたそうです。
「Sweet Tsuno」どのような思いが込められているのか、ぜひ味わってみたいですね。サニールージュもお忘れなく!