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Vol.619 へべすの秘密
へべすはすだち、カボスに似た柑橘類の一種です。用途も風味付けなどに使われます。ではどのような特徴・違いがあるんでしょうか?
江戸の末期(150年程前)、日向・富高村(現在の日向市)西川内の長曽我部平兵衛さんの庭先で栽培されたことに由来し、平兵衛さんの名前から「へべす」(平兵衛酢)と呼ぶようになったそうです。
へべすは、独特の香気、風味が大きな特長です。それに加え、小さいながらもまろやかな果汁がたっぷり含まれており、皮が薄く、種もほとんど無いため大変しぼりやすいのです。
・ビタミンCが豊富
・必須アミノ酸10種類のうち9種類が含まれている
・アミノ酸の中でもアスパラギンが豊富
・フラボノイド成分のナツダイダインがゆずの37倍
・フラボノイド成分のナリルチンがカボスの6倍
このように使い勝手がよく栄養も豊富なため、ライバルのすだちやカボスをしのいで、料亭や日本料理店では大変重宝されているそうです!
実は、皮が薄いというのはメリットだけでなく、冷蔵保存することが非常に困難というデメリットもあります。そのため、加温のハウス栽培(6月中旬から8月中旬) → 無加温のハウス栽培(8月はじめから8月中旬) → 露地栽培(8月中旬から9月いっぱい)と、リレー出荷を行っています。旬の果実を皆さんへお届けするため、このような工夫を行っているんですね〜。
また、定期的に現地講習会や研修会を行い、栽培技術の向上を図るとともに、タネができないよう他のかんきつ類から隔離するなど、高品質な果実生産に取り組んでいます。
このへべす、焼酎に入れると風味が増し、格段においしくなるようです!ビールにへべすを搾ると、コロナビールにライムを搾るのと同じような感覚が味わえ、とてもおいしいらしいです!気になってしょうがなくなってきたので、お休み前日にでもやってみようと思います!(笑)へべすは風味付けという、いわば脇役になりますが、宮崎県の名産品で主役になってほしいですね!