みやざき京いもとは、宮崎県で栽培がおこなわれているさといもになります。「京いも」の名前は戦前から栽培されていた小林の市役所担当者が、関西に販売促進に出向いた際に、京都の精進料理においしいさといもがあり、その名にあやかって名付けたと言われています。
みやざき京いもが日本で誕生したのは明治時代の頃だといわれており、台湾の方から伝わってきた為、「台湾いも」と呼ばれる事もあるそうです。また、姿がたけのこに似ている事から「たけのこいも」とも呼ばれています。
このみやざき京いもは栽培がとても難しく、1つの株から1つしか収穫できないのです。しかも、どんなに手間暇かけて育てても台風などが来てしまうと収穫できる量は6割程度まで落ち込んでしまうのだそうです。
さらに、みやざき京いもは11月の中旬に収穫時期を迎える野菜なのですが、地面に霜が降りる前に収穫しなければならないのです。
また、おいしさを高めるため、収穫後に畑に幅150cm、深さ40cmの溝を掘り、1本ずつ逆さまにして伏せ込み、15日以上土の中に貯 蔵することで追熟し、完熟させます。
他のブランド品に比べ、「ただ掘るだけ」と思われがちですが、実はデリケートな京いもを守る為に大変な作業・管理が行われているのです。
こうして一つ一つ苦労して育て上げたみやざき京いもは、普通のサトイモに比べるとぬめり気が少なくホクホクとした食感で、しかも煮崩れしにくい性質なので煮物などにすると非常に美味しくいただけるのではないでしょうか?今の時期ならおでんですね!
なんと宮崎県はさといも生産量全国第2位だそうです!さらに、京いもは全国第1位で、宮崎産が東京市場で90%、大阪市場で98%を占めています!すごくないですか?!生産者の苦労が実を結んだ結果だと思います。これからも1位をキープ出来るよう、さらにさといもでも1位を獲れるようがんばって下さい!