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Vol.601 卵油(らんゆ)の魅力
卵油って知ってますか?私は最近この卵油の存在を知りました。簡単に言うと文字通り卵の油です。材料も卵しか使いません。しかしこの卵油、いろいろすごいものを持っています!
まずは作り方から。
1,よく洗った鉄のフライパンに油をしかず、きれいに取り出した卵の黄身だけを入れ、空炒りしていきます。
2,木ベラを使って弱火で炒っていきます。大きな固まりにならないよう、切りながら混ぜます。サラサラになってきたら、すりつぶすように手早く、顆粒状になるまで、根気よく細かくしていきます。(30分程度経過)
3,挽いたコーヒー豆のような状態になったら、手早くかき混ぜたり、すりつぶしたりするのをやめます。煙が出てきますがあせらないで、全体にムラなく熱が回るように、なるべくゆっくりとかき混ぜます。(60分程度経過)
4,ものすごい煙と共に卵油がにじみ出てきたら、フライパンを斜めに傾けて高く持ち上げた方にカスを集め、その下に火があたるようにフライパンを移動します。遠火になった分だけ火力を強くしてかき混ぜながら押しつぶすと、火の当たっていない下の方に卵油がたまっていきます。(100分程度経過)
5,卵油が充分出たら、残ったカスを取り去って、油こし紙でこします。
6,ボウルに水を張って、できあがった手作り卵油を冷まします。
7,薬局で売っているカプセルに入れ、フタをします。これでできあがり。
卵を炒るだけの簡単な作業ですが、ものすごい時間と根気がいります。またその卵の臭いこと!かき混ぜる根気なんかより臭いを我慢する根気の方が断然必要です!卵油を作る時は必ずマスク等臭いを防ぐものを着用しましょう。それと飛び跳ねないように注意して作業してくだい。屋外で作るのを薦めているぐらいですので、覚悟をして下さいね!
出来上がった卵油自体もものすごい異臭がします。言ったら失礼ですけど、どぶの臭いと言いますか、おたまじゃくしの臭いと言いますか・・・実は私この卵油、勇気を振り絞って生で食べてやりました!油なので最初はあまり味がわからないのですが、のどを通ると同時に、その臭いが鼻を通り抜けます!味はなんというか30年置いておいたの小魚の佃煮のような味がします。わかりづらいですかね?数時間臭いから逃れることが出来ないので皆さんはマネしないように!といいますかマネする気にもならないと思います。(笑)
こうして出来上がった卵油。この効能に魅力があります!
卵油には、レシチンが豊富に含まれています。レシチンは、体内のすべての細胞に存在し、細胞膜を構成している成分のひとつで、健康を維持するために重要な役割をしています。卵油に含まれる卵黄レシチンは、水と油を混ぜ合わせる乳化作用を持ち、体内で水溶性のものと脂溶性のものが乳化作用によって溶けあうことによって、細胞に栄養分を取り入れたり、老廃物を体外へ排出する働きがスムーズに行われます。栄養分を摂取して、新陳代謝を活発に行い、血液の流れを良くするので、冷え性、腰痛、肩こりの改善に役立つのです。
高齢化の悩みのひとつ、アルツハイマー型痴呆症の場合、脳内の神経伝達物質であるアセチルコリン数が減少するのですが、卵油を摂る事で、卵黄レシチンが脳内に入り、アセチルコリンの増加に役立ちます。他にも若返りのビタミンと言われるビタミンEが含まれているので、老化防止や肌荒れにも効果的です。乳化作用によって、コレステロールや脂肪の沈着、蓄積を防ぐので、高コレステコール、肥満の防止にもなります。しかし、過剰摂取すると善玉コレステロールまで減少してしまい動脈硬化や心筋梗塞などを引き起こすリスクが高くなってしまします。
卵油は、卵黄を長時間火にかけ、卵黄から抽出したものなので、成分も変化しており、逆に卵油に含まれるレシチンにはコレステロール下げる作用があります。卵自体コレステロールの高いものですが、卵からできた油はコレステロールを下げる働きをするなんて不思議ですよね〜。
ものすごい臭いを我慢して得るものすごい効能。良薬は口に苦しとありますが、良薬は鼻にきつしってないんですかね?(笑)
興味のある方はぜひオススメします!