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Vol.471 えびのの野生鹿と生態系
宮崎市内もついに寒い冬がやってきたという感じがします。今年はいつまでも暖かい日が続いていたので紅葉も遅かったみたいですね。
2週ほど前にえびの高原に紅葉を見に行ってきたのですが、時期的にも一番の見ごろだったこともあって多くの人で賑わっていました。
私は1周2時間ほどの池めぐりコースを歩いてきました。えびの駐車場から白紫池、六観音御池を通って最後に不動池に出るコースです。
カメラ片手に紅葉の綺麗な写真を撮ろうと奮闘したのですが、あいにくの曇り空でいい写真が撮れず…(腕の問題もありますが…)。紅葉を堪能して、帰り道に土手で出会った野生の鹿を撮影することが出来たのでそちらの話題を。
ここには野生の鹿が頻繁に降りてくるので、遭遇することもたびたびあります。人に慣れているので、逃げるどころか近寄ってくるほど。観光客が餌を与えるため、人間に対して警戒心がないんですね。ちょうど撮影していたときも餌をあげている人がいました。
あげたくなる気持ちはわかるんですが、ここは野生の鹿に餌を与えてはいけないんです。餌に困らない鹿はその数を増やし、その食害で天然記念物の「ノカイドウ」が、絶滅危惧されているそうです。人が安易に餌を与えるために生態系が崩れようとしているんですね。
野生の鹿は自然の中で生まれ、自然の中で生き、そして自然の中で死んでゆくものです。みなさんも、えびので鹿に出会えても餌はあげないようにしましょう。
どうしてもあげたい方は、奈良に行きましょう。