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Staff Blog
Vol.63 日本在来馬・都井岬の御崎馬
高鍋藩秋月家が放牧場を設け、軍馬や農耕馬を生産したことに始まり、それ以来繁殖を続けて現在に至っている都井岬の“御崎馬”。ほとんど人が手を加える ことなく、粗放な飼い方が続けられたため、今でも古来の姿を残したまま、野生と同じ状態にあります。私たちにとって馴染み深いサラブレッドなどに比べて重 心が低く、脚も太いのが特徴です。とてもサラブレッドのように速く走れそうな体型には見えませんが、どうやら御崎の斜面を歩くためにこのような体型に発達 していったようです。
御崎馬は、長野県の木曽馬や北海道の道産子と共に、日本古来の三大在来種として知られています。日本の在来馬は、道産子と 木曽馬の東グループと、都井岬の御崎馬などの西グループに大きく分類されるのだそうですよ。つい最近の遺伝子研究で判明したようです。在来馬は朝鮮半島か ら移動してきたとされていますが、そのルーツをたどる手がかりになるのでは、とこの研究に期待が集まっているみたいです。御崎馬もやっぱり朝鮮半島から やって来たのでしょうか・・・?
Vol.62 美味しいリンゴはココで選ぼう
秋から冬にかけて美味しくなる果物の一つに、リンゴがあります。今では年間を通して出回るようになっていますが、やはり最も香り高い上質のリンゴができるのは、この時期なのだといいます。では、その中でもさらに美味しいリンゴの見分け方を、今日はお教えいたしましょう!
品種によって多少選び方のポイントが異なることはありますが、まずは果梗(つるの部分)。しなびているものよりは、みずみずしいものの方が新鮮です。ま た、ここが太ければ栄養がたくさん吸収できるので、果梗は太いものがおいしいといえるようです。次に見るのは、実の締まり方。果皮に張りがあり、指先で軽 く弾くと澄んだ音のするのは、果実がしっかりしている証拠なんだそうです。最後に、果皮の色です。上の方が赤く色づいて、下の部分が青いものは、まだ若い リンゴです。おしりの部分までよく色づいている実が、甘くて美味しいとされているようですよ。ただ、虫除けのために袋に包んで育てたものはきれいな色が出 ますが、無袋の実の方が美味しいので、色のきれいさだけでは判断できないみたいです。
Vol.61 1月10日はおなじみ、恵比須さまのお祭り!
新年の1月10日、縁起の良い吉兆笹や熊手が売られ、商売繁盛を祈願して七福神の恵比須神・大黒神などをまつる神社で行われるお祭り「十日えびす」。主 に関西地方を中心に開かれており、「えべっさん」の名称で親しまれていますよね。宮崎の「えべっさん」といえば、中村町の恵比須神社で開催される「中村恵 比須神社大祭」があります。小さな神社のわりに毎年多くの参拝客が押し寄せるお祭りですが、今年も大変な人出でした。
さて、この恵比須さまです が、立派な福耳をしていながら実は耳が遠いのだということをご存知でしたでしょうか?お参りの際は、社殿を叩くなどして大きな音を立てないと、恵比須さま は気付いてくれないのだそうですよ。恵比須さまに願いごとをしたあなた、きちんと聞こえるように音を鳴らしてお願いしましたか?
Vol.60 誤解だらけ!?サメの恐怖
以前、日南の漁港を訪れたときのこと。水揚げされたマグロなどに混じって、一際目立つ大きなサメが横たわっていました。すでに死んでいるとはいえ、間近 で見るサメの姿は迫力があり、恐怖感をも覚えるものでした。・・・が、しかし、実は人間を襲うサメというのは、数多いサメの種類の中でもほんの一部なのだ そうですよ。サメは世界に約400種類存在するとされているようですが、これまでに人を襲ったことが報告された種類は、ホホジロザメやイタチザメ、シュモ クザメなどの30種程度だそうです。サメの種類数の1割にも満たないんですから、ちょっと意外ですね。人を襲う危険のあるサメでも、一度人間に噛み付いて も通常の獲物と違うと判断すると、大抵は離れていくのだといいます。
ちなみに高鍋町の海岸に先日、長い尻尾が特徴的なネズミザメ科のサメ「ニタリ」が打ち上げられたそうですが、このニタリも基本的にはあまり人を襲うことはないみたいです。
Vol.59 お教えします!正しい鏡開き
みなさんのご家庭では、まだ鏡餅をお供えしていますか?供えた餅を下げる「鏡開き」の日は、地方によって違いはあるようですが、1月11日が一般的と なっています。鏡開きは一年間無事であったことを神様に感謝しながら、供えた鏡餅をお下がりとしていただく儀式です。元々、鏡開きは20日に行われていま したが、その日に徳川三代将軍家光が亡くなったため、それ以降は11日に行われるようになったのだそうですよ。「開く」と表現するのは、「開運」の意味が 込められているためであり、「切る」などの縁起の悪い言葉は使いません。よって、鏡開きの際は刃物で切るのではなく、槌などで叩き割るのが正しいようで す。
最近は外側がプラスチックなどの作り物で、中に切り餅が入っていて食べやすく、硬い餅を割る必要もない鏡餅が出回っていますよね。確かに鏡 餅を割るのは力のいる仕事で面倒なものであり、こういう鏡餅は手軽で便利なのですが、「神のご加護」はあまり受けられそうにはありませんね(^^;
Vol.58 今が旬!カサゴを食べよう
宮崎周辺では「ホゴ」などの名称でも呼ばれるカサゴ。このカサゴは、ほとんど捨てるところもなく美味しくいただける、ありがたいお魚なんです。その身は 刺身、塩焼き、煮付け・・・どう調理してもイケる万能選手であるうえ、身を取った後の骨も味噌汁のダシにすれば、これまた絶品。尾ひれや皮を唐揚げにする のもいいらしいですよ。強いて難点を挙げるとすれば、大きな頭の割には身があまり多くないという点でしょうか。また、上の写真のものは暗めの色をしていま すが、カサゴは岸に近いほど黒褐色のような魚体をしており、水深の深いところのものほど鮮やかな赤色になるのだそうです。味も多少異なり、色黒のカサゴの 方が美味しいのだという人もいますが、どうなんでしょう?一度食べ比べてみたいものですね。
Vol.57 冬の庭園の代表花
事務所近くの遊歩道には今、山茶花(さざんか)の花が咲き誇っています。山茶花は九州・四国に自生(自生品の花は白色なのだそう)する、ツバキ科ツバキ 属の常緑樹です。日本原産なので、学名・英名もまたsasanqua(サザンカ)となっています。秋から冬にかけての寒い時期に花を咲かせる、ちょっと珍しい木ですね。椿も山茶花と非常に似た花を咲かせますが、どちらも同じツバキ科の植物なのです。ですから見分けがつけにくいかもしれませんが、山茶花は花が散る時に花弁が一枚一枚落ちるという点で、花ごとゴソッと落ちる椿とは異なります。そして山茶花が冬に花を咲かせるのに対し、椿が花を付けるのは暖かくなってくる春先です。
冬という物淋しい季節に咲かせるためでしょうか、山茶花の花は他のどの花よりも色鮮やかに映ります。今日も寂しい冬枯れの風景を、見事に彩ってくれています。
Vol.56 福を呼ぶ商売繁盛の縁起物
毎年、新しい年を迎えると商売繁盛・家内安全を願って買い求めるのが、縁起物の熊手です。ここで言う熊手とはもちろん、掃除に使う竹製のあの熊手に、お かめや恵比寿・大黒、小判、俵、鯛など、あらゆる縁起物で飾り立てたもののこと。何故に熊手?という気もしますが、熊手のその爪で福をかき込もう!という 意味が込められているのだそうです。熊手にもやはり人気商品の移り変わりはあるようで、洋風の部屋にも違和感なく飾れるようインテリア性を加えたものや、 キティちゃんの熊手など、毎年バラエティに富んだものが作られているようですよ。
また、熊手はお守りなどと同じように一年ごとに買い換えます。しかも前年よりも大きく、高値のものを購入していくものとされているようです。ということは、初めにあまり高価なものを買ってしまうと、来年以降苦しまないといけなくなりそうですね・・・(^^;
縁起物の熊手は商売人だけが買うものと考えがちですが、家内安全を願う全ての人々に福をもたらすものなのだそうです。今年はあなたも景気づけに一本買ってみてはいかがですか?
Vol.55 幸島の猿 -その不思議な生態-
新年あけましておめでとうございます!本年も雑学道コラムをどうぞよろしくお願い致します。今日は干支の申にちなんで、幸島の猿について触れることにします。
幸島の猿といえば、イモや麦を海水で洗い、味つけをして食べるというユニークな行動を取ることで全国的に知られていますよね。このような行動を取る猿が幸 島に初めて出現したのは1953年のことで、一匹の若い雌の猿だったそうです。それがやがて、その家族や親族の間で広まり、徐々に他の猿も真似するように なっていったのだといいます。本能にはない行動が、ある個体から他の個体に伝播していくという事例は、猿と人類にしか見られないのだそうですよ。幸島で 100匹目の猿がイモ洗いを覚えた時、全国各地で同時に同じような行動を取る猿が出現したという話も、謎に包まれていて大変興味深いですよね。この珍しい 文化猿を観察しようと、これまでにも世界中から多くの研究者が訪れており、今では幸島と幸島の猿たちは国の天然記念物にも指定されています。
自 分の住む宮崎に、世界的にも注目されている文化猿が生息しているというのは何だか不思議な感じもしますが、誇るべきことだと思います。地元の方々もこの猿 たちが安全に暮らせるよう日々見守っているようです。私たちも観光で訪れた際は、きちんとルールを守って観察したいものですね。
Vol.54 今年最後の雑学道コラム!
さて、今年も残すところあとわずかとなりましたが、この雑学道コラムもこれが今年最後となってしまいました。今年も雑学道を読んでくだっさたみなさん(一体どれくらいの人が読んでくれているのか分かりませんが・・・)、本当にありがとうございました!!
では、最後にちょっとした雑学をひとつ。平年は「元旦と大晦日が絶対に同じ曜日になる」ということはご存知でしたか?たとえば、今年(2003年)の元旦 は水曜日でしたが、大晦日の31日も水曜日です。昔のカレンダーを見てみてください。平年ならばどの年もそうなっているはずですよ。平年は365日で、 52週と1日あるわけですから、その年の元旦と大晦日は絶対に同じ曜日になりますよね。ちなみに来年の場合はうるう年なので、元旦が木曜日なのに対して大 晦日は一日ずれて金曜日になります。
あまり役に立つ雑学ではなかったかもしれませんが・・・(^^;)今後もためになる宮崎に関する雑学・話題を提供していきたいと思いますので、来年もこの雑学道コラムをどうぞよろしくお願い致します。