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Staff Blog
Vol.113 宮崎の観光道路を見守る、ナゾの物体
さて、左の写真の真ん中に立っているモノ、何だかわかりますでしょうか?ヒントは、この道路が国道220号線だということ。・・・って、あんまりヒントに なってませんか?(^^; これは、220号線沿いに設置されている「防災TVカメラ」といって、災害の状況を監視するためのものです。高感度カメラに加 え、その両側に取り付けた夜間照明により、夜でも監視が可能で、現在の状況をVTRに録画することや、ビデオプリンタによるカラープリントもできるのだそ うです。
このようなカメラが設置されているのも、220号線が自然災害などによる通行止めが頻発する道路であるため。宮崎市折生迫から日南市に かけての220号線は、鬼の洗濯岩でも知られる「宮崎層群」という、風雨に弱く崩れやすい地層に設けられています。降雨量が多いと、落石や土砂流出等の危 険性が高くなるので、たまに交通規制されることがありますよね。現在では防災対策工事が進められてバイパス(トンネル)が完成し、規制雨量の基準も徐々に 緩和されてきています。
普段利用している道が通れないとなると、住民にとってはなかなか深刻な問題。多くの観光客に親しまれている重要路線でもありますし、みんなが安心して通れる道路であって欲しいですね。
Vol.112 新鮮卵はこう見分ける!
鳥インフルエンザなんて全然気にしない!とおっしゃる鶏卵好きのみなさんのために、今日は卵の鮮度の見分け方を伝授いたします。
まず、昔から よく言い伝えられている方法に、卵を食塩水の中に入れてみるというものがありますよね。食塩水の中に落とすと、新しい卵は横になって沈みますが、古いもの はとがった方を下にして沈みます。ただし、これは産みたての卵と1ヶ月以上もたった卵を判別する方法です。最も確実な方法は、卵を割ってみることですね。 平らな皿の上に卵を割り落とし、卵黄が丸く盛り上がり、それを囲む色の濃い卵白(濃厚卵白)が多ければ新鮮な証拠。逆に卵黄の盛り上がりが少ないものは古 い卵だといえます。新鮮な卵はプルンとした張りがあるのに対し、古いと卵白が大きく広がってしまいます。
また、これ以外では光による透視も有効 な手段のようです。現在市販されている卵のほとんどは農林水産省の基準にしたがって検卵されていますが、このとき行うのが透視法なのだといいます。光を当 てることで、気質の大きさや卵黄の位置の確認、血班などの異物が入っていないかのチェックができてしまうそうです。もちろん素人が見た所で判別できるもの ではありませんが・・・。それ以前に、店頭で卵に光を当ててチェックするなんてことも難しいですけどね(^^;
Vol.111 実は栄養満点!菜の花を食べよう
外を歩けば、あちこちに黄色が鮮やかなアブラナが見られるようになりましたね。アブラナは菜の花とも呼ばれ、春に黄色の十字架状の花が密集して咲く、ヨー ロッパ原産の一年草。種には油が多くふくまれており、以前は農家にとっては欠かせない食用菜種油の供給源として広く利用されていました。
アブラ ナは、多少アクは強いですが食用としても用いられていますよね。アブラナと同じ仲間(アブラナ科)で野菜として食用されているものには、キャベツやダイコ ン、ブロッコリー、カリフラワーなどがあります。しかしその中でもアブラナは特に栄養豊富で、ビタミンCはキャベツの3倍だといいます。他にもビタミンA やカルシウム、鉄分、食物繊維などを多く含み、栄養バランスは抜群。貧血予防や、血液の循環を良くする作用がありますし、βカロチンも多く含んでいること から皮膚の乾燥を防ぐ効果も期待できます。それにガン予防にも効果があることが研究によって証明されているのだそうです。食用の野菜としては馴染みは ちょっと薄い気もしますが、実は非常に高い潜在能力を秘めた野菜だったんですね。ちなみに京都では「菜の花漬」が有名ですが、宮崎でもアブラナを春の珍味 にしようと研究が進められているのだそうですよ。
Vol.110 下界を見下ろせば神様気分!高千穂・国見ヶ丘
天孫降臨の伝説が残り、見所も数多く、県内有数の観光地となっている高千穂町。その高千穂の町を一望できる、最も眺めのいい場所として知られるのが国 見ヶ丘です。天気のいい日であれば、阿蘇の五岳や祖母連山など、大パノラマが楽しめます。また、秋から初冬にかけて日の出前後に見られる雲海は絶景。高千 穂へ訪れたなら、一度は足を運んでおきたいスポットのひとつです。
その国見ヶ丘の山頂に堂々とそびえているのが、写真にもあります天孫降臨伝説 の主役「ニニギノミコト」の像であります。神々がここから諸国を見渡したとされる神話のとおり、いつも高千穂の町を見守ってくれています。両脇にはニニギ ノミコトの旅の案内をしたという土着の民、土蜘蛛兄弟(オオクワ・コクワ)も並んでいます。この像は、一枚の絵をもとにして、ほとんど機械も使わず腕一本 で造り上げたものなのだそう。3メートルほどもあるこのような像を彫るのは、相当な時間と労力が必要だったでしょうね。山頂までこの大きな像を運ぶのもま た大変な作業だっただろうなぁ・・・
Vol.109 全国でも有数の坂道!?観音池通線
近年観光地としての整備が進み、桜の名所としても有名となっている高城町の石山観音池公園。ボートや観覧車、グラススキーにゴーカートなどが揃い、かな り充実した一日が過ごせます。ここでは車に乗って公園を一周することができるので、お年寄りや子供連れの方にも便利がいいはずです。私が先月訪れた時はま だ桜の開花は程遠いといった感じでしたが、もうそろそろ見頃となっている時期ではないでしょうか?この桜のきれいな観音池通線は「ふるさとの坂道全国30 選」にも選ばれているのだといいます。
さて、ここで問題。「○○30選」「○○100選」などという場所をたまに見かけますが、これってどう やって選ばれるものなんでしょう??実は私も不思議に思っていたので、ちょっと調べてみたのですが、国土交通省の「手づくり郷土賞」選定委員会なるところ で審査し、選定するのだそうですよ。手づくり郷土賞とは、地域の自然や歴史、伝統、文化を活かし、その地域の独自性に根ざして魅力をつくり出している地域 活動に対して贈られるもの。毎年、各市町村に対して募集し、その中から選定されるのだそうです。観音池通線は平成2年に「ふるさとの坂道」として選定され ました。みんなで協力し合って魅力ある地域づくりに取り組めば、あなたの家の前を走る通りが「手づくり郷土賞」に選ばれることだってあるかもしれません よ・・・!?
Vol.108 異国情緒たっぷり!堀切峠の植物たち
写真の風景、どこかで見た覚えがあるのではないでしょうか?そう、サンゴシドウとダチュラが植えられた、日南海岸堀切峠(山側)の風景であります。サン ゴシドウは南国宮崎にふさわしい情熱的な真っ赤な色をした花を咲かせ、ダチュラはトランペット型の白く大きな花をつける落葉低木です。これらは宮崎の青い 空と青い海によく映えるということで、岩切章太郎氏によってこの地に植えられたのだそうです。サンゴシドウは、今では国道220号線沿いにも植栽されてい たり、日南海岸沿線の民家の庭先にも植えてあったりと、ちらほらと見かけることができますよね。
しかし開花はどちらも夏頃なので、残念ながら今の時期はどちらも落葉して、このような状態。・・・ですが、このままでもエキゾチックで、どこか不思議な雰囲気があって絵になりますよね。どちらも南国宮崎を演出するにはうってつけの植物だとは思いませんか?
Vol.107 虫の鳴き声大研究
ここ数日、暖かい日が続いています。この陽気のせいか、昨夜は事務所の外からずいぶんと気の早い虫の鳴き声が聞こえてきました。セミのような「ジーーー」という単調な音で鳴き続ける声。正体は左の写真の「クサキリ」(間違っていたらご指摘ください!)でした。
虫が出す音にはいろんな役目があり、虫の種類によっては状況に応じて鳴き声を使い分けるものもいるようです。たとえば、仲間から一人離れている時にみんな を呼び集めるための「呼び鳴き」というのがあります。夜に聞こえるコオロギ類の鳴き声は、ほとんどこのためのものなのだそうです。また、けんかの時など敵 を驚かせるためにも虫は音を発します。この時はごく短く、張り上げた強い鳴き方をするようです。他にも、求愛する時の「口説き鳴き」であったり、目的は本 当にさまざま。虫は音によるコミュニケーションが発達しているわけですね。
日本人は昔から虫の鳴き声を好み、詩歌や俳句など文学にもよく登場し ます。虫の鳴き声を聞いて楽しむ・・・というのは時期的にはまだ先ですが、虫の鳴き声を集めたCDなんかも出ているようです。虫の鳴き声がたくさん聞こえ ていた故郷が恋しい、なんて人はこれで癒されてみてはいかがでしょう。
Vol.106 全国トップクラス!宮崎ちりめん
日向灘は、回遊魚の好漁場。これから5月頃にかけて、宮崎はちりめん漁が最盛期となります。ちりめんとは、イワシの稚魚のこと。イワシといっても魚種がい くつかあるわけですが、宮崎のちりめんで使われるのは大抵、良品とされているカタクチイワシの稚魚です。他県でもちりめんは生産されますが、多くはマイワ シの稚魚で、色が黒いのが難点。その点、宮崎産のちりめんは色、味とも格別で、県内外で高い評価を受けています。
ちりめんは漁港で水揚げされる と、まず加工場で洗われ、大釜に入れて塩ゆでにされます。そのあと機械で乾燥・殺菌して、天日に干します。南国宮崎の輝く太陽の下、天日乾燥させることで 雪のように白くなり、味もさらに良くなるのです。また、取ったばかりのちりめんは製品化されるまで、添加物が加えられることはないのだそうです。自然のま まの純粋な味が楽しめるわけですね。おいしくて安全、しかもカルシウムたっぷりで栄養もバツグン!の宮崎ちりめん、一度ご賞味あれ。
Vol.105 コブシの花で、農作物の出来がわかる!?
枯れ木ばかりでどうも味気ないな、とついこの間まで思っていた近所の公園に、いつの間にか目を引く真っ白な花が一面に咲き誇っていました。早春に花をつけ、優雅な芳香を放つ、なんとも美しいコブシの花でした。
コブシは北海道から九州まで広く分布する落葉高木。名前の由来は、つぼみが拳(こぶし)の形に似ているからとも、実が拳のようだからともいわれているよう です。宮崎では県北部の山野に同じモクレン科の「タムシバ」というよく似た花が自生しています。花びらも同じ6枚ですが、花の根元にコブシは小さな葉が一 枚付いているのに対し、タムシバにはそれがないので区別が可能です。
コブシは桜より一足先に咲いて春の訪れを告げるため、日本各地でコブシの開 花を農作業の目安としており、別名「田打ザクラ」「種蒔ザクラ」などと呼ばれているそうです。また、コブシの開花状況を見て「花が多くついた年は豊作」 「横を向いて咲く年は風の日が多く、下を向いて咲く年は雨が多くて凶作」などと、その年の農作を占う花としても古くから親しまれてきたようです。私が見た コブシは豊作を予兆していたように思えたのですが・・・さて、どう出ますでしょうか?
Vol.104 都井岬のソテツ その意外な効能
南九州の最東南端に位置する都井岬。御崎馬で全国的に有名ですが、ソテツの自生地の北限として知られている場所でもあります。ソテツ科には数種類あります が、その中の一種だけが日本の南端に達しています。このソテツ自生地は昭和27年に特別天然記念物の指定を受けており、ソテツは串間市の木にも選ばれてい ます。岬の突端に群生する約3,000本ものソテツは、南国ムードを漂わせてくれています。
ソテツは雌雄異株の植物です。写真は雄株ですが、雌株 から採れる種子は、風通しのよい場所に陰干しして乾燥させれば蘇鉄実(そてつじつ)という生薬となります。煎じて飲めば咳止めに効き、切り傷には煎液で傷 口を洗えば効果があるのだそうですよ。また、幹の内部には大量のデンプンが貯蔵されており、飢饉時などにはこれを取りだして食料の足しにしていたといいま す。意外にもずいぶん頼りになる植物だったんですね。ただしソテツにはサイカシンという有毒物質が含まれているそうです。不用意に口にしたりはしないよう にしましょうね(^^;