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Staff Blog
Vol.123 高原町が「神武の里」なのはナゼ?
今年で町制施行70周年を迎えた高原町は、鹿児島県と接する静かな山あいに位置し、皇子原や御池などの美しい自然が残された町です。しかし高原町と聞い て一番に思い浮かぶキーワードはやっぱり「神武の里」ではないでしょうか? ・・・とは言いながら、私も「きっと神武天皇にゆかりのある土地なんだろう なぁ」くらいしか認識していなかったのですが(^^; 今日は高原町が「神武の里」とされる由縁について、ちょっと探ってみましょう。
「神武の 里」として今も神話が息づく高原町では、高千穂の峰こそが天孫降臨の聖地であるとされています。その山頂には、伝承に沿うかのように「天の逆鉾」が立てら れていますよね。これは地上に降り立ったニニギノミコトが手にしていた鉾なのだそうですよ。また、神武天皇ご生誕の地もこの高原であるという言い伝えがあ ります。日本書紀にある神武天皇の幼名「狭野尊」が高原町の狭野地区を指しているというのが主な根拠だとか。そして「高原」の町名も、かつて神々が集まっ たといわれる「高天原」が転化したものだと伝えられているのだそうですよ。他にも高原町には、神々にまつわる地名が数多く残されているようです。その由来 などを調べながら巡ってみるのも面白いかもしれませんね。
Vol.122 おすすめ花見スポットその5 都城市母智丘公園
宮崎のお花見スポットといえば、やっぱりここは外せません。都城の母智丘公園!丘の北端にある母智丘神社へと続く参道は、約2,600本のソメイヨシノ と八重桜が乱れ咲く桜のトンネルとなります。「日本の桜名所100選」にも選ばれたその見事な景観は、九州一との呼び声も高いようです。母智丘の桜は、明 治2年に都城地頭だった三島通庸が植えたのが始まりだとか。その後、昭和2年にさらに1000本が寄進され、現在に至っています。
う〜ん、あふ れんばかりの桜花に包まれる満開時の母智丘は迫力すら感じる、圧倒される美しさがありますねぇ。・・・と言いながら、もうそろそろ散り始める時期となって しまったようです(^^; でも今週末なら花見にもまだ間に合うハズ!天気も良さそうですし、週末はぜひ都城・母智丘へ足を運んでみてください!!
Vol.121 おすすめ花見スポットその4 綾町馬事公苑
年間を通して沢山の観光客が訪れている綾町ですが、この時期の馬事公苑は特に多くの人で賑わいます。馬場一面に植えられた約1,300本の桜が咲き誇って おり、4月11日(日)までは、山野草の天ぷらやお酒が振る舞われる「綾の桜祭り」が開催されています。また、同じ苑内にある菜の花畑もちょうど見頃で、 ピンクと黄色のコントラストが実に見事です。
綾馬事公苑は、宮崎でも初めての本格的な乗馬クラブ。初心者から上級者まで幅広く乗馬を楽しんでい ただけます。私が訪れたこの日も、桜吹雪の舞う中を颯爽と馬を駆る人達の姿が。ただ眺めているだけでも充分満足できますが、この素晴らしいロケーションを バックに楽しむ乗馬はさぞかし気持ちいいでしょうねぇ。
Vol.120 おすすめ花見スポットその3 高城町石山観音池公園
高城町のシンボルともいえる石山観音池公園は、県内有数の桜の名所としても知られています。今はおよそ3,000本のソメイヨシノが満開となっています。 公園内はもちろんですが、そこまで約2km続いている桜並木もまた壮大で見事な景観を見せてくれるんです。桜を眺めながら歩けば、2kmの距離もあっとい う間に感じられるはずですよ。駐車場も広めなので、家族で出かけるお花見スポットとしてはうってつけなのではないでしょうか。
また、観音池公園にはさまざまな娯楽施設が充実していますので、ボートから眺めてみたり、観覧車から見下ろしてみたりと、桜の楽しみ方も無限に広がりそうです。子供を連れて行けば、きっと桜にはすぐに飽きて、遊具へ一直線なんでしょうね(^^
Vol.119 おすすめ花見スポットその2 高岡町天ヶ城公園
春になると桜が公園全体を埋め尽くしてしまう高岡町の天ヶ城公園は、絶好の花見ポイントとして有名です。天ヶ城公園の桜は樹齢約40年のソメイヨシノ で、公園の東斜面を中心に「千本桜」と呼ばれる、およそ1,300本の桜が咲き誇ります。標高120mの公園からは高岡町市街地を一望することが出来ます が、ここから眺める一面のピンク色の風景はまさに絶景。公園までは急な坂道が続きますが、車で一気に駆け上がらずに、ゆっくり歩きながら眼下の桜を楽しむ ことをオススメします。私が訪れた日は休日ということもあって、大変多くの花見客で賑わっていました。昼間っからすでにできあがっちゃってる人も多 数・・・(^^;
昨日(4月4日)までは「さくらまつり」として、夜間はライトアップを行い、幻想的な夜桜が楽しめるようになっていたようで す。見逃した!という人はまた来年をお楽しみに・・・。しかしもちろん桜は今も満開の状態なので、日中のお花見ならばこれからでもまだまだ間に合います よ!
Vol.118 おすすめ花見スポットその1 五ヶ瀬町浄専寺
五ヶ瀬町三ヶ所の浄専寺にある、しだれ桜が今年も美しい花を咲かせています。浄専寺は江戸時代初期の創建といわれる、小さなお寺。その境内に植えられた樹齢約250年のしだれ桜は実に見事で、毎年この時期は県内外から訪れる多くの観光客で賑わいます。
このしだれ桜はウバヒガン(別名エドヒガン)の変種だそうで、江戸時代に浄専寺九代目住職が京都から持ち帰った苗木を植えたものだといいます。今では樹高 15m、幹周3mの大樹に育ち、県指定の天然記念物になっています。この近辺にはあちらこちらにしだれ桜が見られますが、元々はこの寺のしだれ桜が町中に 広まっていったものなのだそうですよ。
例年、3月下旬から4月中旬あたりが見頃なのだそうですが、今はまだ5分咲きといったところでした。まだしばらくは優美で壮麗なしだれ桜を愛でることが出来そうですよ。是非この華麗な風景に酔いしれちゃってください!
Vol.117 桜の開花なぜなに講座
先月26日、宮崎地方気象台は桜が開花したと発表しました。3月上旬に気温の低い日が続いたことから、平年より若干遅い開花宣言となったようです。
桜の開花宣言は、その地方の気象台の近くにある「標本木」に数輪(3〜5輪)以上の花が咲いた日に行われるものです。宮崎では県総合文化公園内の桜が標本 木に指定されているそうですよ。また、この時期はテレビなどで「桜前線」という言葉もよく耳にしますよね。桜前線とは、桜の開花情報をもとに、同じ日に桜 が開花した地方を結んだ線のこと。北へ行くほど開花の時期は遅れるので、当然桜前線も南から北上していく形になります。毎年宮崎は3月後半から前線がかか り、関東地方が4月のはじめ、北海道は5月中旬頃になって前線がやってきます。九州南部で咲き始めてから北海道の北部で開花するまででは、約2ヶ月も違う んですね。しかし天気予報で開花情報を伝えるなんて、きっと桜好きの日本人しかやらないことですよね(^^
雑学道コラムでは、これから県内の桜の名所をいくつか紹介していきたいと思います!どうぞご期待アレ!!
Vol.116 ハボタンは観賞用キャベツ!?
決して派手ではありませんが、大変広く親しまれているハボタン。学校の花壇や家庭の庭などで、誰もが目にした覚えのある植物なのではないでしょうか。さ て、ハボタンのこの姿、どこかで見たことがあるような気がしません?そう、ハボタンは植物学的には南欧原産のキャベツと同種なのです。キャベツが日本に持 ち込まれたのは江戸時代ですが、当初は食べるためではなく観賞用として栽培されました。その改良種がハボタンとなったのだそうです。「Flowering cabbage」という英名は、直訳すればそのまま「花キャベツ」ですしね。葉が美しく、牡丹の花のように見えることから日本では「ハボタン」という名前 が付けられました。赤と白の二色があり、彩りがおめでたいことから正月飾りとして人気を得て明治時代以降徐々に普及し、品種改良も行われるようになりま す。そして現在では、日本は世界でも最も多くハボタンが栽培される国なのだといいます。もともとはヨーロッパ生まれですが、日本育ちの植物だといえるわけ ですね。
ちなみに、ハボタンはキャベツの仲間ではありますが、食用ではありません。食べるとかなり苦くてマズいという話は聞いたことがありますが・・・。勇気のある方、一度チャレンジしてその味をレポートしてはいただけないでしょうか(^^
Vol.115 知ってナットク!魚名由来大辞典
宮崎県での近海カツオ一本釣りの漁獲量は、高知や三重、静岡などを抑えて日本一です。黒潮に乗ってやってくる早春の初ガツオに、初夏の餅ガツオ、そして秋 の戻りガツオと、宮崎では一年を通して漁獲があります。カツオといえば、私たちにとって大変馴染み深い食品に鰹節がありますよね。昔はカツオは生で食べる ことはなく、干物として食べる魚だったようで、戦国時代は戦場での保存食として重宝したといいます。そして干すと堅くなる魚であることからカツオは「かた うお」と呼ばれ、それが変化して「カツオ(鰹)」となったのだそうですよ。
魚の呼び名の由来には、いろんなものがありますよね。例えば、マグロ は眼が黒いことから眼黒(まぐろ)、サバは他の魚に比べて歯が小さいため小歯(さば)、という風に見た目で名づけられた魚は数多く存在します。また、水揚 げされてもすぐ死んで腐りやすいイワシは「弱し」から、食べてみると美味しいアジは「味」から来ていたりと、その魚の特徴が由来となった魚もいるようで す。ちょっと変わったところでは、「恋」をした景行天皇がある女性の関心を引こうと池にコイを放したことに由来する「コイ(鯉)」なんかもあるようで…。 鯉に関しては諸説あるため、これが正しいとは限らないそうですが、魚の名前って本当にユニークなものが沢山ありますね。
Vol.114 今すぐ食べたくなる!?上海ガニのおはなし
中華料理は大きく分けて北京料理、四川料理、広東料理、上海料理の四つがあります。そのひとつ上海料理は、揚子江から採れる魚介類と豊かな大地で育てられ る野菜を材料とし、味付けは日本人の口にも良く合うとされています。上海を代表する料理も数多くありますが、中でも一番有名なのはやっぱり上海ガニ!で しょう。
上海ガニは、正確にはシナモクズガニといいます。中国のほぼ全土の海岸線から河川上流部分にかけて生息しており、長江下流の湖など特定 の地域で獲れたものを特に上海ガニと呼びます。旬は秋頃で、10月は産卵期で卵をたっぷり持った雌、11月は脂が良くのった雄が美味しいとされています。 雄と雌は「ふんどし」などと呼ばれる腹部で見分けることができ、この幅が狭く鋭角になっているのが雄、幅が広く丸みを帯びているのが雌なのだそうですよ。 また、あっさりとして飽きのこない身もさることながら、上海ガニは濃厚なミソも絶品だといいます。私もまだ口にしたことが無いのですが・・・是非一度食べ てみたいものです!
日本でも最近、上海ガニの大量養殖が徐々に始められるようになったようです。宮崎でも養殖している所があるそうですよ。国内 で養殖すれば高級食材である上海ガニも、これまでより安くで食べられるようになるハズ。そうなってくれれば嬉しい限りではありますが、国産の「上海」ガ ニっていうのも、なんだかちょっと奇妙ですよね・・・